今回は98年フランスW杯で彼らと共に代表メンバー入りし、プレーを間近で見てきた小島伸幸氏に、2人の特徴を比較してもらった。
2人をひと言で表すなら”動の川口”と”静の楢?”といったところでしょうか。
自ら積極的にアクションを起こす川口選手に対して、最後の砦としてどっしりと構える楢?選手。
■「セービング」についてですが、サッカーの場合は同じシチュエーションで同じボールが来るケースがまずないので、
単純な比較が難しい。これはほかの項目においても同じです。ただ、両者とも非常にバネがあり、ボールに対して真っ直ぐに飛ぶなかで、
川口選手のほうがより滞空時間の長いジャンプで、
楢?選手は無駄がなくシャープなセービング。言葉で表すとそんなイメージになります。
試合の流れのなかで、自分のポジションやスタンス、構えによってDFと連携して相手を追い込み、
最後に自らアクションを起こしてボールを止め、
楢?選手はコースを限定しながら最後にはどこに来ても止められるポジションを取る。
その最後の駆け引きの部分で”アクションの川口””リアクションの楢?”と言えるでしょう
■「クロスボールの対応」については、
川口選手の場合、GKのなかで上背があるほうではないんですが、ここでも積極的に出ていって広い範囲をカバーできます。
若い頃は予測のみで出て裏をかかれてしまうこともありましたが、経験を積み上げてそうしたミスも少なくなった印象です。
一方の楢?選手は自分が出られるエリアをよく知っていて、そこに入ってきたボールに対してしっかりと勝負できます。
ここでもスタイルの違いがよく見て取れると思います。
■「1対1の対応」を比べると、
川口選手は相手がシュートを打つ前に対処できればそれが最善であるという印象です。
例えばスルーパスは、インターセプトしてしまえば相手のチャンスはゼロになります。
ドリブルシュートも、相手に寄せれば寄せるだけシュートコースはなくなっていきます。
そこは積極的に飛び出そうと考えていたのではないでしょうか。
もちろん、楢?選手もそういった考えのもと、飛び出すこともあります。
ただ、川口選手と比べると、状況によって相手のボールに触られないようならステイしてコースを消しつつ、
ボールを持ってくれるならそのままコースを消しながら追い込んでいく印象です。
相手は手数をかければかけるほど楢?選手の間合いに引き込まれて、最終的にシュートを打っても体に当ててしまったり、
枠を捉えられなかったりする。最後まで体を倒さず、相手が手詰まりになるのを待てるのが楢?選手です。
どちらにしても両者ともインターセプトを狙いながら、寄せてシュートコースを消すプレーは大前提としてあるはずです。
そのなかでより積極的に動くのが川口選手で、流れのなかで相手の選択肢を奪っていくのが楢?選手でしょう。
■「コーチング」もGKにとっては大事な要素になります。
川口選手は感情、闘志を出して、それを味方にも相手にもぶつけていくスタイル。
楢?選手も感情をぶつけないわけではないですが、川口選手と比べると淡々と必要なことを声に出していくタイプですね。
互いに味方のDFを動かしてコースを消していくのに長けていましたが、川口選手はある程度までコースを消させて、
あとは自分に任せろという範囲が広かったです。対して楢?選手は細かく味方に詰めさせて、最後のところで確実に仕事をするタイプ。
■現代サッカーではGKの「フィード能力」は高いレベルを求められるものですが、
2人はこれも優れていました。キックの種類は多彩で、パントキックだけでなく、置いたボールからのフィード能力も持っていました。
スローイングも含めて、状況によって球の質を変えられるだけの技術を両者とも持っていました。
■GKにとって「存在感」は相手にどれだけプレッシャーを与え、味方にどれだけ安心感を与えられるかという点で大事なポイントになります。
相手を威圧する意味では、川口選手のほうが存在感はあったと思います。
表情や試合のなかでの味方ヘの叱咤激励など、感情が出る場面では川口選手は際立っていました。
もちろん、楢?選手が相手へ迫る部分がないわけではありませんが、どちらかと言えば佇まいで威圧感を与え、
隙なくプレーをしているなかで相手がおのずとプレッシャーを感じるタイプですね。
>>2につづく
いろいろな項目を挙げて比べてきましたが、結局どちらのほうが優れているのかと言われると、
GKの基本能力ではやはり甲乙付け難いものがあります。
ただ、そのなかでも予測面に関しては川口選手のほうが一歩秀でていると思います。
相手の攻撃を予測して、スピードを活かしながらDFラインの裏を広範囲に守れるのが川口選手です。
一方で相手が有利な状況から、自分が優位な間合いに引き込む力で秀でているのは楢?選手だと思います。
ノーチャンスな状況でも、最後まで粘ってどうにかする力を持っています。
これらは微々たる差というか、自分のストロングポイントを理解した上でのプレースタイルの差と言えるでしょう。
フランスW杯では、GKは2人と私の3人で代表メンバーに選出されました。メディアでは2人はライバルとして、
よく “犬猿の仲”みたいな報道のされ方もしていましたが、
私もそんな新聞記事を読んで「お前ら仲悪いらしいじゃん」なんてからかっていましたね。
2人はそんな記事に対して笑っていましたよ(笑)
一緒にやるなかで面白かったのが、プレースタイルからすると川口選手は大胆な性格で、細かい性格が楢?選手かなと思うんですけど、
実際は真逆なんですね。川口選手は神経質なまでに慎重で、楢?選手のほうがおおらかな性格の持ち主でした。
フランスW杯は日本にとって初めてのW杯で、大きなプレッシャーのなか、川口選手は正GKを務めました。
私より10歳ほど年下ですが、とても頼もしかったですね。本人はどうだったかわかりませんが、
私にはあの大舞台を楽しんでいるように映りました。
彼らを超えなければ試合に出られない状況から、川島永嗣(ストラスブール)が台頭し、次に君臨することになりました。
こうして、偉大な存在を超えなければいけないというGKの系譜の土台を、川口・楢?がつくり上げたのだと思います。
その意味でも2人の日本サッカーへの貢献は大きなものでした。
これからは、2人がそのキャリアのなかで見てきた「世界で通用するGK」を育てて、形となって現れてくるのを期待したいですね。
それがどんなものなのか私にはなかなか想像がつきません。現状では世界トップクラスのGKにアジア圏の選手の名前が出てこないので、
その壁を破る選手が彼らによって育ってくることを願います。
https://news.yahoo.co.jp/articles/86d679051b5d7370838b92bc54944ee3efb390f6?page=1
https://news.yahoo.co.jp/articles/86d679051b5d7370838b92bc54944ee3efb390f6?page=2
https://news.yahoo.co.jp/articles/86d679051b5d7370838b92bc54944ee3efb390f6?page=3
https://news.yahoo.co.jp/articles/86d679051b5d7370838b92bc54944ee3efb390f6?page=4
それ。
ハマったら川口から点を取れる気配が無い。
その分ムラっけもあるから傍から見てても危ない時は分かる。
川口って何センチなんだっけ?
179.5
日本人としては十分大きいけどGKとしては…ってサイズだな
ユピピと比べてもたったの1.2倍しかない
それは楢崎もだけどあんま知られてないよね
名古屋が弱かったから
川島はそんないい選手ではないけど日本だと過去最高だろうな
まぁ実績的には川島が歴代最高だと思う
ロシアW杯でのパフォーマンスが最悪だったからなかなか認めない人も多いけど
海外での実績みたら現時点ではそう
ただGKは一番伸びしろがあるポジだから若手がいくらでも上書きできるだろ
その逆で大事な数試合でミスっぽい事をして叩かれた川島の評価は低いよね
川口もオージー戦とかちょんぼあったけどみんな忘れる、
マイアミの奇跡のような事故を起こせるのが川口
最後の方は第4キーパーたいな扱いだったのがなんか気の毒だった
アジアカップの川口を見てたら、あのインパクトには敵わない。
やはり楢崎が上かと思う
オージー戦でのハイボールの判断と処理はダメダメだったし
ブラジル戦でもいくらジュニーニョのシュートがすごいとはいえ正面のボールをポロリするし
やらかし度からいうと川島よりひどかったんだけど、他の選手もひどかったから相対的に目立たなかったという
ハイボール弱かったねえ川口は
結局直らなかった
昔のナンバーで見たが、日本の指導者って、キーパーにセービングとばっか教えるってね
部活でキーパー出身いないのが大きいらしい
ポジショニングもフォードもハイボール処理も、18歳まで我流で育つのが日本のキーパー
そのためにGKコーチいるマリノス行ったんでしょ?
松永がいるのに
けど直らなかった
そもそも松永もハイボールは弱かった
頭超えるループのリフティングは超絶上手かったが
真上から落ちてくるハイボールが苦手だった
川口と同じで
松永は競る相手への膝蹴り等でハイボールを防いでいたな
J以前の日本リーグの香りがする選手だった
上司にするなら楢崎だなって笑ってた
川口はもう天才的で小柄なくせにそんなこと感じさせない本能的なプレーだったけど、情緒不安定で機嫌が悪い時や良いときの並が激しくてプレーにもすぐ現れてたとか
気持ちも塞ぎがちなときとかあって周りも少し気を遣ってたとか
その二人しかいな(かった)いならそれが正着だろうね
てか日本てそこに問題あるんだよね。どことやろうが絶対的なGKが存在しないという致命的な問題
楢崎の力だけで勝つ試合はないが楢崎のせいで負ける試合もない
そんなイメージ
アジア勝ち抜くことすら出来なかった時代にこの2人はアジア、世界と戦った選手なんだわ
ロマンなんだわこの2人は
最初フォワードでイボ付きの軍手で試合したとか面白かったわあの漫画
覚えてるわ面白かった
動体視力も良かった
少なくとも前後と左右は
上下の動体視力はかなり疑問だった
上下に目を動かす訓練は当時もメニューにあったのかな?
トルシエの頃なんだけど日本代表の試合でコーナーキックか何かで
川口がハイボールをキャッチし損ねて相手に押し込まれたやつ。
ジーコの時のウルグアイ戦じゃないの?
トルシエの時?
それです。
ありがとうございます!
マイアミの時なんてブラジルの選手の強烈なシュートをがっちりキャッチしてたのに
凋落を感じた瞬間だったよなぁ。
いや凋落じゃない
ハイボールはずっと弱い
ポルティモネンセでベンチにも入れてないみたいね
GKは無理に海外移籍するより、出場機会優先でいいと思うがなあ
楢崎がそれ見てて泣いたと。
1の内容も小島本人の鬱屈さがどこにもなくて清々しい。素晴らしいわ
それって別に美談でも何でもなくプロなら良くある話だぞ
2002の時も代表対大学の練習試合とかでも大学のキーパーを川口がやったりしてたし
相手はどこだったの?
フランス3部リーグ
そこは本当メンタル面が大きい
楢崎ってみんなからいじられて怒らなくて常に精神的にムラがなくてわからないこととか聞きやすい先輩みたいな感じ
一方川口はイライラしたり機嫌良かったり波があってわからないこととか聞きにくい先輩
トルシエはそういうメンタル的な機微を見分けるのが抜群だったから川口難ありと思ってた
曽ヶ端も気持ちにムラがなくて穏やかだったからトルシエは信頼してたってコメントしてた
川口楢崎より上手くない同時代の選手に聞いてどうすんのよと
同じ元選手に聞くのなら2人より上手い選手か別の時代の選手に聞いた方が良いのでは
日本じゃこの2人より上はいないし
かと言って2人を良く知らない人に聞いても仕方ないし
身近で見てきた人に聞くのは当たり前だと思うがな
小島は頭いいからGKの事は小島にとなるのは分かる
試合解説も的確
能力はもちろん高いけど、人柄とかも。
昔の選手名鑑では特技が大食いとか書いてたな
楢崎が遅刻かまして、無表情で待つ川口
編集者らは、険悪な雰囲気を覚悟してドキドキ
そのとき颯爽と楢崎が現れ「ヨッちゃん待った?(笑)」
川口「全然」
編集者らはズッコケたらしい
雨のサンドニやシドニー五輪でやらかしてる分川口と同格に思われてる
川口はアトランタの大奇跡や負けたけどスペインを残り数分までゼロに抑えたり
海外でいい意味でやらかしてくれる